大学を休学して留学!本当に就活に有利になるの?
2023.12.15
大学を1年以上休学して留学する学生さんたちは年々増えてきております。
しかしながら、大学を休学することに対する不安や、本当に就活に有利になれるのか、英語力は伸びるのか、などたくさんの不安や疑問をお持ちの学生もたくさんいらっしゃいます。
そこで今回は、実際に休学して留学された学生様からの感想や意見を元に、『休学留学のメリットとデメリット』について徹底解説していきます!
語学力の変化や、現地で得られる経験、オススメの留学プラン、就活に有利になれるのか、就活のコツなどを詳しく解説していきます。
休学留学とは?
休学留学とは、その名の通り、大学を休学して渡航する留学を指します。
期間は、約半年間のみ休学する方もいれば、1年以上休学される方など、それぞれの目的やご予算、日本の大学側の規定などによって様々です。
認定留学や交換留学との違い
認定留学とは?
認定留学は、所属されている日本の大学の提携校である海外の大学や関連校で学びながら、その単位を日本の大学に移行することができる留学方法です。
日本の大学を休学することなく在籍しながら留学することが可能なため、同期の学生と一緒に卒業することが可能な点、そして、海外で取得した単位を日本の大学で有効活用できるため、通常通り4年間での卒業も実現できる点が魅力的です。
しかし、認定留学として認められるためには、大学での選考を突破するなど事前に大学からの承認が必要です。多くの学校で、たくさんの学生が応募されているため、競争率が高く、募集要項の英語力やGPAの規定なども高く設定されていることが多いです。
また、留学先のオプションや留学中に学べることには制限があり、自由に選ぶことができる形ではないため、休学留学の方が自由度やカスタマイズ性が高くなっております。
交換留学とは?
大学間の協定に基づいて行われている交換留学は、それぞれの大学が学生を相手国の大学に派遣し、同時に相手国の大学から学生を受け入れるプログラムです。(例:日本の大学から5名の学生がアメリカの大学に行き、アメリカの大学から5名の学生が日本の大学に通うなど)
各大学は独自の交換留学プログラムを持ち、内部選考を通過した学生が提携先の大学に交換留学生として派遣されます。
多くの場合、留学費用は私費留学よりもお手頃価格となっており、少ない費用で海外生活を体験することができます。
また、認定留学同様に、現地の大学に通学している期間で取得した単位は、日本の大学に移行できる場合が多く、留年をせずに卒業できる可能性が高いです。
このように、大学在学中の留学には異なる3つの手段があり、それぞれの仕組みが異なります。
目的や費用に応じて、選択肢を検討しましょう!
休学留学のメリット
より自分の目的にあった留学プランを立てることができる
休学留学は、認定留学や交換留学とは違い、大学との提携や成績、英語力などに関わらず誰でも挑戦することができ、ご希望や目的に合わせてカスタマイズのプランを立てることができます。
語学力の向上なのか、現地で就労経験を積むことなのか、海外で1年間楽しく生活することなのかなど、目的に合わせて留学プランを立てていただくことができます。
帰国後に新卒として就活ができる点
休学留学期間中は、日本の大学にも在籍している状態のため、留学期間分遅れての卒業となった場合でも、新卒ブランドを使って就職活動をすることができます。
大学を一度卒業してしまうと、二度と「新卒」としての就職活動はできなくなってしまいます。
転職を考えている社会人と競う形になる中途採用では、職歴や経験がまだ浅い大学生にとってかなり不利になってしまいます。
そのため、留学から帰国後「新卒」として就職活動ができるということは休学留学の大きな魅力となっております。
長期間滞在できる
休学留学される方の多くは、1年間の留学を検討して渡航されますが、実際に渡航してから、留学期間の滞在を延長される学生さんも実は多いのです。
理由としては、単純に現地生活が充実しているからというのも一つですが、さらに、日本ではなかなかできない経験やお仕事のオファーをいただけているからという方や、もう少し英語力を高めてから帰国したい、という方など、様々です。
現地に来てから延長したいなとなった際に、ワーホリビザや別の学校に通ったりする形などで簡単に延長することができるのは、休学留学のメリットです。
休学留学のデメリット
卒業に遅れが出てしまう
留学をした期間分、大学の授業が受講できない形になってしまうため、4年以上卒業に時間がかかってしまう形になります。
新卒ブランドはいずれも使用できますが、同期のお友達と一緒に卒業することができないという悲しさがあります。
留学費用が自己負担になる点
大学が用意している、交換留学プログラムとは違い、休学留学は私費になる場合が多いです。
そのため、自分の希望にあった留学プランを自由に構成できるというメリットはありますが、費用面での負担が出ます。
しかしながら、コープ留学やワーホリ留学などのカナダで働ける留学方法では、現地で必要な生活費や娯楽費は十分に稼げるほど、多くの収入が持てる可能性が高いので、収支を比較すると、支出よりも収入の方が高い状態で帰国できるということも多々あります!
留学は非常に価値のある経験であり、多くの場合、語学力や精神面での成長や国際的な視野を広げることにつながりますが、その一方でこれらのデメリットにも注意しておく必要があります。
休学留学生が留学中にやるべき就活準備
1. 自己分析を行う
カナダ滞在期間中には、さまざまなバックグラウンドや価値観を持った方と出会うことができます。
そのため、多くの学生が留学前と後とでは考え方や将来の展望などが変わる方が多く、日本に帰国した後にどのようなキャリアを積んだら後悔が少ない選択ができるのか迷う方も少なくありません。
だからこそ、就活準備を始める前にまずは、自分が好きなこと、得意なこと、求めている環境や仕事内容はどんなものなのかじっくり考え、自己分析を行うということは、就活準備の第一歩として欠かせないステップとなっています。
自己分析を行うためのステップとしては、モチベーショングラフを書くことが推奨されています。
以下のグラフを参考にして、高校卒業時点から大学入学、留学開始月、現在など、転機ごとに区切りながら、印象に残った出来事と当時の心境を時系列に記載し、その時の心の充実度が「+」寄りか「-」寄りか印をつけて線で結んでみましょう。
引用元:『就活準備は何から始めたらいい?始め方を解説!』(リクナビ就活準備サイト)
モチベーショングラフを作りながら、自分がどんなどんな出来事に喜びを感じたか、つらい・苦しいと思ったのかなど、「出来事」と「感情」の関係性が見えてくるかと思います。その関係性を通して、自分が行動を起こすときの原動力や、やりたいことが浮かび上がってくるでしょう。
今までで一番頑張ったことは何か、一番うれしかった思い出、悔しかった出来事はどんなことだったか意識しメモしておくと、面接で聞かれることが多い「学生時代に頑張ったこと」について振り返ることもできるでしょう。
さらに、自己分析が簡単にできるサイトもネット上にたくさんあり、短時間で出来るので、ぜひ隙間時間を使って行ってみましょう!
2. 就活用アプリをダウンロードする
就活用アプリはたくさんありますが、ここでは中でも人気なものを6つ紹介します。
1. マイナビ
定番アプリの一つで、企業情報、インターンシップの開催情報、自己分析など就活のことをほとんど網羅しています。
引用元:『公式アプリの便利な使い方』(マイナビ2024)
2. インターンシップガイド
名前の通り、会社のインターンシップ情報に特化したアプリで、応募の締め切り日などの細かい情報を得ることができます。(比較的、大手企業の情報が多めです。)
3. ワンキャリア
会社の情報、過去の就活生の体験談や選考に通ったエントリーシート(ES)の内容を閲覧できるため、これからエントリーシート(ES)を作成する方、本選考に進み、面接での質問内容を知りたい方にオススメです!
引用元:『お役立ち資料一覧|新卒採用ならワンキャリアクラウド』(ONE CAREER CLOUD)
4. 外資就活
外資系企業の選考情報に特化したアプリです。留学経験やご学力を活かしながら、英語を使ったお仕事に興味がある方にぴったりなアプリです。
引用元:『外資就活ドットコム 人気企業に内定するための就活アプリ』(App Store – Apple)
5. Matcher
就活を終えた社会人と大学生とをマッチングし、オンラインまたは対面で就活についての相談を行うことができるアプリです。
自己分析、業界研究、ESの作成、面接練習などにオススメです!
引用元:『Matcher(マッチャー)| OB訪問の新しい形』(Matcher)
6. Offerbox
自分のプロフィールを作成し、登録しておくことで、企業側から逆オファーを受けることができるアプリです。
自分の志望企業以外とマッチした場合でも、本命の企業との面接の練習として参加したりできるので、面接の経験を積みたい方、まだやりたいことが決まっておらず、とりあえず就職したいという方にオススメです!
引用元:『就活アプリOfferBox 企業からオファーが届く』(App Store – Apple)
会社に提出する用の自己PRとガクチカを作成する
面接に進めるか否かを決める大切なエントリーシートによく出題される内容である、自己PRとガクチカの作成は、就活の中で非常に重要なステップになります。
自己PRは自身の強みとそれを支える実例を表現し、ガクチカは、学生時代のエピソードや自らが取り組んだ努力を示すためのものです。
<作成するコツ>
- チームでの経験を強調する
- 目標に向かっていたことを述べる
- 困難に直面した経験と克服方法を明示する
- 取り組みの成果を具体的な数値で示す
最初に、それぞれを300文字程度でまとめることをお勧めします。そして、作成後は知人やマッチングアプリなどでアドバイスを求めると良いでしょう。
エントリーシート(ES)の質問には企業ごとに指定された文字数が異なることがあるので、100文字、200文字、400文字、500文字など、複数のバージョンを作成しておくと、応募時に役立ちます。これにより、エントリーシート(ES)の内容を考える手間を省くことができます。
会社説明会・インターンシップにエントリーする
マイナビやインターンシップガイドなどを活用しながら、企業の説明会やインターンシップの日程を確認し、積極的に参加しましょう!
企業によっては、誰でも参加できるものから、エントリーシートの提出や適性検査などの課題を出し、就活生を選考するものもあります。
そのため、自己PRや学生時代のエピソードを事前に考えておくと、就活を効率的に進めることができます。
ボストンキャリアフォーラムに参加する
「ボストンキャリアフォーラム」通称『ボスキャリ』は、アメリカのボストンで毎年11月に開催される、日英バイリンガルのための3日間の就活イベントのことです。
150社以上の企業が就活生を採用するために集まり、就活生は内定を取るため、通常の日本での就活の選考で約1ヶ月〜2ヶ月間かかるのに対して、3日間で内定をいただくことも可能なので、時間の面でコスパが良いといえます。
企業側も、留学経験や語学力が高い学生を求めている場合が多く、留学経験を生かせる就職先を希望している学生にはぴったりな就職フェアとなっています。
入念な準備を行い、留学経験を生かして就職ができるよう、ぜひ頑張ってください!
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