【カナダ親子留学6年目】日本のインターナショナルスクールと現地校の違い|子どもの日本語力どうなった?

今回は私の娘と息子の体験をもとに、日本のインターナショナルスクールとカナダでの留学の違いについてお話ししたいと思います。
子供たちは以前、日本のインターナショナルスクールに4年半程通っていましたが、現在はカナダで親子留学をして6年目です。
その中で感じた、二つの教育環境の違いを共有します。皆さん一度は考えてしまう、「わざわざ留学行く価値なんてあるのかな?」「日本で英語学ぶのと変わらなくない?」「インターだったら異文化経験できるでしょ?」「結局同じものなんじゃない?」違うんです!どちらも経験した我が家だからこそわかる違いを徹底解説していきます。
インターナショナルスクールでの体験
日本のインターナショナルスクールには、多くの利点があります。
息子も娘も、英語のみの授業を受けることで専門的な用語を学び、学問的な知識を深めることができました。学校内は英語環境が整っており、様々な国籍のクラスメートと交流することで、多文化への理解も深めることができました。また、国際的に認められた教育カリキュラムに触れることで、世界基準の学びが得られ、柔軟な学びのスタイルや自主的なプロジェクトを通じて、自分で考えて行動する力やリーダーシップも自然に身につけました。
一方で、日本という環境にいる限り、日本の文化や生活習慣から完全に離れることは難しいです。授業の外では日本語を使う機会が多く、英語の実践的な機会が限られることもあります。
以前も少し触れましたが、息子のクラスは日本語が話せる子が多かったので、小学2年生でインターナショナルスクールに入った息子は、英会話がなかなか伸びませんでした。しかしながら、日本のインターナショナルスクールは、日本にいながら国際的な経験とスキルを身につける絶好の場であると同時に、日本語の維持にも役立つという点が非常に魅力的です。
インターナショナルスクールと言っても、ピンからキリまであります。ポイントは、上記にも述べた『国際的に認められた教育カリキュラム』を提供している学校を選ぶ事だと思います。
留学での大きな変化
カナダでの留学生活では、すべてが新しく、子供達も大きな変化を経験しました。
まず、カナダでの生活は毎日が新しい挑戦です。英語(ケベック州はフランス語)が公用語の環境で、ネイティブスピーカーと直接コミュニケーションを取ることで、英語力が実践的に向上しました。特に「学校で使う英語が、日常生活に直結していて、発音やイントネーションも自然に身についた」と息子が話していたのが印象的でした。
また、カナダでは親としてサポートできる範囲が限られていたため、子供たちが自分で問題を解決する力を養いました。「最初は大変だったけど、自分で解決する力がついたし、困ったときにどうやって乗り越えるかを学べた」と娘が話していました。
英語がイマイチな私のために、子供たちは自分たちで情報を集めたり、学業関連のプロジェクトをリードしたりすることで、自立心を育てることができました。
自立心の育成
カナダでの留学生活は、子供たちにとって自立心を育む大きなチャンスとなりました。
日本のインターナショナルスクールでは、比較的サポートが充実しており、学びや生活においても安心感がありましたが、留学先のカナダでは状況が一変しました。
子供達は、日々の生活の中で直面する問題や課題を自分で解決することを求められました。留学生活では自立心が不可欠です。ボランティア活動やクラブ活動を通じて、自分の意見をしっかり持ち、自分の目標に向かって行動する力が身についていったように思います。
自立心を育むための環境が整っているカナダでは、子供たちは自然と自分で問題を解決し、自己管理能力も高めることが出来るようになったと思います。
広がる人脈と視野の違い
日本のインターナショナルスクールでも、多国籍なクラスメートとの交流がありましたが、それでも基本的には日本国内での関係が中心となります。
インターナショナルスクール内での人脈は、学校という限られた環境の中で築かれるため、外の世界と繋がる機会は限られがちです。息子のクラスメートの多くは、日本で進学した子も多く、グローバルなネットワークを築くには限界があるなと感じていたようです。
一方で、カナダでの留学は、まさに世界中の人々と触れ合う機会に満ちています。二人共、現地の学校だけでなく、地域のイベントやボランティア活動を通じて、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と繋がることができました。
留学中の人脈はグローバルに広がり、将来にわたって有益なつながりを持つことができると思います。カナダでの生活を通じて、息子と娘は自分の価値観や世界観を深め、他国の文化や価値観を理解する力を養いました。
これにより、彼らはより広い視点を持ち、多様な考え方を尊重する能力を身につけることができたのです。
現在の日本語能力
うちの子供たちの友達は、幼少期から海外に住んでいたり、家で外国語を使っていたりするインターナショナルスクール時代の仲間なので、日本の同じ年齢の子たちがどれだけ流暢に日本語を話すのかは私はよくわからないのです。。。とはいえ、うちの子たちも普通に日本語を話せますし、敬語も使うことができます。私が思っていたより漢字も読めるし、ある程度は書くことができます。
娘は日本語の本を読むのが好きで、読みは得意ですが、音で聞く機会が少ないので、例えば「灯台下暗し」を「した暗し」と言ったり、「童顔」を「どうがお」と言ったりしていました^^;
普段使わない日本語や、地名や苗字と名前の漢字は読めない事が多く、気にしていませんが漢字の書き順もなかなか芸術的です(笑)。
息子がインターナショナルスクールに入って数年後の日本の4年生の頃の漢字…笑笑
セカンダリーの時から、娘は日本語を話せる友達がとても少なく、家族としか日本語を話さなかったため、日本語で話すのがちょっと難しくなってきた印象があります。
文章の構成が英語になっていたり、日本語の会話に英単語が混ざる頻度がかなり増えてきました。友達が言っていたことを日本語で私に伝える時も、その友達が言ったセリフの英語部分をそのまま言ったりしてきます。
娘は見ているYouTubeの大半が英語で、息子は日本語が多く日本人の友達がいるので、息子の方が日本語の会話は娘よりは流暢な気がします笑。
会話しやすい言語を聞いてみると、娘は英語、息子は五分五分だそうです。とは言っても、第一言語は日本語なので、英語がわからない日本人と話す時は英語が混ざることもいつもよりは少なく、簡単な英語はカタカナっぽく言えたりします。
私の英語がイマイチなので、子供達が聞いて、私にその場ですぐ通訳しなくてはいけないのが普通になり過ぎて、長きに渡って培った自然に身についた同時通訳は、結構すごいと思っています笑
夏休みに日本に行くと、日本語がかなり上達して帰ってくるので心配していませんし、もうある程度年齢もいっているので、すぐにキャッチアップできると思っています。と思っているのは私だけでしょうか笑
まとめ
結局のところ、インターナショナルスクールと留学は、それぞれ違った体験と成長のチャンスを与えてくれます。どちらも子供たちの成長に貢献し、どちらの環境も大切な学びの場です。
でも、二人が体験したように、留学はただの言語学習ではなく、真の国際的な視野と生き抜く力を育む貴重な経験であり、留学生活がもたらしたこれらの変化や成長は、私たち親にとっても貴重な経験となっていています。
娘と息子の成長を間近で見守ることができるのは、親としてとても幸せなことです。これからも彼らの成長を支えながら、素晴らしい経験を積んでいけるように見守っていきたいと思います。
親子留学が気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。