カナダ大学進学を目指す人のための準備ガイド|成功のための7つのステップ

カナダの大学に進学するためにやるべきこと【7ステップ】

今回のブログではカナダの大学に進学した現役留学生の私がカナダ大学進学に備えて知っておくべきことを7個に分けてご紹介します!

『現地大学に進みたいけど実際どんなことするのか想像がつかない』『進学準備のために事前に知っておきたい!』そんな方にぜひ参考にしていただきたいです。

1. 進学目的・専攻を明確にする【大学とカレッジの違い】

カナダにはUniversityCollegeという二種類の高等教育機関がありそれぞれ異なる分野や目的があります。そのためカナダの大学に進学する際は自分の学びたい分野や学習スタイルに合ったものを探す必要があります。

まずそれぞれの違いを詳しくみていきましょう。

University College
目的 学問的・理論的な学び、研究 実践的・職業的スキルの習得
資格 学士号、修士号や博士号 サーティフィケート(職業訓練校や専門学校にちかい)、ディプロマ(短期大学)
学びの分野 人文・社会・理工・法・医学など幅広い ビジネス、観光、調理、デザイン、保育、医療技術など
授業の特徴 講義・論文・研究中心 実習・プロジェクト・現場経験が多い
難易度 英語スコアや成績基準が厳しい 比較的入りやすい

 

これらの違いを踏まえて、学術的に深く自分の選んだ専門分野を学びたい人はUniversity、実践的なスキルを短期間で身につけたい人にはCollegeが最適です。自分の学びたい専攻や期間などを考えて、自分に合った学校タイプを決めましょう。

日本とカナダの大学の違いを知りたい方はこちらから⬇︎

⭐️カナダの大学と日本の大学、どっちが自分に合う?4つの視点で徹底比較!

2. 入学時期と出願スケジュールを確認する

カナダの大学への入学は秋学期(9月)春/冬学期(1月)夏学期(5月)の好きな時期にできます。そのため自分がいつから入学したいかを決めて、それに合わせて計画的に出願などの手続きを始める必要があります。

特に秋学期(9月)がおすすめ!
秋学期から入学する新入生は多く、オリエンテーションやイベントが充実しています。さらにこの学期では最も多くのコースが開講されるため、自分の受けたい講義を登録しやすい傾向にあります。

一方、夏学期(5月)は他の学期とは異なり多くの大学で『任意の学期』として扱われるため履修が必須ではありません。(一部大学を除く)そのため、多くの学生がこの時期に授業を受けずに夏休みとして過ごす場合が多いです。夏学期は提供される講義の数に限りがあるため、取りたい授業が取れない可能性もあります。

出願開始時期や締め切りは入学時期の6〜8ヶ月前に設けられる場合が多いですが、大学によって大幅に異なる場合があるので志望大学の公式サイトから確認しましょう。

3. 出願条件を調べる【GPAと英語スコア】

カナダの大学に出願する際には、高校の成績(GPA)と英語能力のスコア(一部地域ではフランス語)が必要です。

  • 高校の成績:多くの大学ではGPA3.0以上(日本の評定平均4.0以上または80%)が目安
  • 英語能力テストスコア:IELTS Academic:6.5〜7.0またはTOEFL:83〜100点を求められることが多い

学部や専攻によってはより高いスコアを求められる場合もあります。逆にスコアが条件に満たない場合、特に留学生に英語力をサポートするコースの提供などがあります。

大学によってはDuolingo English Testなどのオンライン試験を認めている場合や大学独自の英語力プレースメントテストを実施している場合もあるので、各大学の公式サイトを確認しましょう。

英語のスコアには有効期限(2年など)があるので、出願時期に合わせて期限を確認したり試験を受けるように計画を立てましょう。

4. 出願書類をそろえる【オンライン申請が主流】

カナダの進学したい大学と入学時期を決めた後は出願に向けて手続きを始めます。カナダの大学への出願申請はほとんどオンラインで完結することができます。
多くの州や大学では、以下の書類が必要とされます:

  • 高校の成績証明書(Transcript)
  • 卒業(見込)証明書
  • 英語スコア
  • パーソナルエッセイ(Personal Statement)
  • 推薦状(Reference)※大学・学部によっては任意
  • パスポートのコピー
  • 出願料(1校につき約70〜120カナダドル)

これらの出願書類を公式な翻訳(Certified Translation)をして英語で提出します。

また、カナダは州によって出願方法や仕組みが異なるため自分の志望大学が所在する州によって確認する必要があります。

  • オンタリオ州: OUAC(オンタリオ大学出願センター)を通じて一括出願
  • ブリティッシュ・コロンビア州:多くの大学がEducationPlannerBCを使用
  • その他の州:各大学へ直接出願

出願前には、各大学の「International Admissions」ページを丁寧に読み、最新の情報を確認しておきましょう。

5. パーソナルエッセイや推薦状を準備する【自己PRや小論文】

大学出願に必要となるパーソナルエッセイ(Personal Statement)と推薦状(Reference)についてご紹介します。

パーソナルエッセイ(Personal Statement)とは出願者がどのような人物であるかを大学にアピールするための小論文のようなものです。
この中で求められる主な内容は:

  • なぜこの大学・学部を志望しているのか
  • これまでの実績や興味(部活やボランティア、課外活動など)
  • 将来大学での学びを通してどんな人物になりたいか
  • 留学(大学進学)を通して達成したいこと
  • スポーツや芸術、音楽の実績

これ以外にもさまざまな求められる質問に対して“自分らしさ”や“将来の目標ビジョン”を伝えていくように意識する必要があります。州によってはオンライン大学出願ポータルに入力する欄があるのでそこに記入する場合もあります。

推薦状(Reference)は大学や学部によって求められる、自分の人間性・努力・将来性について高校の担任や教科担当、部活動の顧問などに書いてもらうものです。

推薦状が必要な大学や学部に進学したい場合は、早めに先生へ依頼しましょう。また、自分の活動や価値観などを事前に共有するとさらにスムーズに進むでしょう。

6. ボランティアや課外活動などの実績を積んでおく

カナダと日本では大学入試の際の評価基準が全く異なります。日本は共通テストなどの試験の点数で合否が決まりますが、カナダでは個人の実績や社会貢献などが評価対象となります。

そのため高校時代から以下のような活動に取り組んでおくと出願時にアピールがしやすくなる可能性があります:

  • ボランティア活動
  • 部活動での実績やリーダーシップ(部長など)
  • 海外経験や留学経験
  • 自主的に取り組んだプロジェクトや大会

カナダの大学はこれらの活動を通して学生が『どのような成長を遂げることができたのか』『どんな価値観を持っているのか』といった人間性を重視して評価します。

7. 学生ビザ(Study Permit)の申請タイミングと流れ

全ての出願が終わって大学から入学許可証(Letter of Acceptance)を受け取った後にすべきことは学生ビザ(Student Permit)の申請です。これは留学生がカナダで大学に正式に入学して一定期間以上滞在して学ぶために必要不可欠なものです。

渡航準備の中でも特に慎重に手続きを進める必要があります。もし申請時のミスや書類の不備があると、就学許可が降りないまたは出発・入学を遅らせるなどのリスクがあります。

申請には基本的に以下のことが求められます(追加の書類が必要な場合もあります):

  • 大学から入学許可証(Letter of Acceptance)を受け取る
  • 学費・生活費を賄えることを証明する財政証明書/残高証明書
  • パスポート、英語スコア、本人情報等の必要書類の用意
  • 東京と大阪にあるカナダビザ申請センター(VAC)でバイオメトリクス登録

これらの手続きにかかる時間は時期によって異なるため、早めに手続きを始めて渡航日に間に合うように進めることが重要です。

また、ビザ申請や出願は英語での書類作成や申請手続きが必要不可欠となるため、申請に不安がある方やミスが心配な方は留学エージェントに依頼することで安心して手続きを進めることができます。

まとめ

今回は私のカナダ大学進学時の体験をもとに、準備に必要な7ステップをご紹介しました。

進学先選びや英語スコアの準備、エッセイや推薦状に向けての用意、そして学生ビザ申請とこれらを全て英語でこなしていかなければいけないのでとても大変です。

私自身、IELTSのスコアがなかなか伸びず、何度も受け直す中で自信をなくしそうになったこともあります。それでも、自分のペースで一つひとつ準備を進めることで、少しずつ目標に近づくことができました。なので、皆さんも1ステップずつ計画的に進めていけば必ず目標を達成できます!

自分に合った学び方や将来のキャリアを考えながら準備を進めることが大切です。“自分らしく学べる”場所を見つけて、“将来を切り開く大きなチャンス”を掴みましょう!

カナダの大学進学について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

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