カナダで学ぶならカレッジ?大学?|学費・特徴・卒業後の選択肢まで丸わかりガイド

「カナダに留学するなら大学(University)とカレッジ(College)、どっちを選べばいいの?」そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか

カレッジと大学は目的や学び方、学費、さらには卒業後の働き方まで大きく異なります。

この記事では、カレッジと大学の基本的な違い学べる分野、学費、進学ルート、ポスグラ(Post-Graduation Work Permit)まで、わかりやすく解説します!

カナダ留学を検討中の方は、自分にぴったりの進学先を見つける参考にしてください!

【基本的な違いカレッジと大学は何が違うの

カナダには高校卒業後の進路として大学(University)カレッジ(College)の二種類の高等教育機関があります。日本ではどちらも「大学」とひとまとめに考えられることが多いですが、カナダやアメリカでは明確な違いがあります。

比較ポイント 大学(University) カレッジ(College)
目的 学問・研究重視 実践・職業スキル重視
資格 学士・修士・博士号 ディプロマ・サーティフィケート・一部学士号
入学基準 英語力・成績基準が高め 比較的入りやすい(基礎学力は必要)
在学期間の目安 学士号:約4年
修士号:1〜2年
博士号:3〜5年以上
サーティフィケート:6か月〜1年
ディプロマ:1〜3年
一部学士号:約4年

 

学問・研究を深めるUniversity

大学では、高度で専門的な分野を理論的に深く学びます。
卒業時には、学士号・修士号・博士号といった学位が取得できます。そのため、入学には高い英語力や成績、高校時代の課外活動(ボランティア等)での経験が求められることも多いです。

実践的なスキルを身につけるCollege

カレッジは、実践的で社会で即戦力となるスキルを身につけることを重視しています。
取得できるのはディプロマ・サーティフィケートが中心で、一部プログラムでは学士号が取得できる場合もあります。カレッジは在学期間が比較的短いため、効率よく実践的なスキルを身につけ、早期に社会で活躍できるのが大きな魅力です。

【学べる分野と学び方の違い】将来のキャリアに合わせた学問を選ぶ!

大学とカッレジでは得られる資格、学ぶ期間や学習目的だけでなく、学習スタイルや学べる分野に関しても大きく異なります。

比較項目 大学(University) カレッジ(College)
学べる分野 人文・社会・法学・理工学・医学・ビジネス・教育など ビジネス・観光・ホスピタリティ・医療技術・保育・IT・デザイン・調理など
学び方の特徴 理論・講義・研究を中心とした学習 実習・プロジェクト・現場経験を重視した実践的な学び

 

理論・研究を通じて専門性を深めるUniversity

大学では、学術的で専門性の高い分野を体系的に学びます。
将来的に大学院への進学や、国際的なキャリアを目指す方に適しています。

授業は、講義や座学が中心で、理論的な知識を身につけると同時に、レポートや研究活動を通じて学問的な思考力を養う教育スタイルです。

社会で活かせるスキルを磨くCollege

カレッジでは、日本では専攻として選べないような、観光・ホスピタリティ・ビジネス・保育・IT・デザインなどの分野も、より実用的かつ専門的に学べるのが大きな魅力です。

カレッジでは、プレゼン・実習・プロジェクト・インターンを中心とした実践的な学習が行われます。試験も、プロジェクト提出やプレゼン形式が多く、実務に直結する内容が重視されています。

また、Collegeにはキャリアアップや学歴アップを目指して勉強している社会人経験が豊富な学生もたくさん通学しているので、クラスメイトからも様々なことを学ぶことができたりします。

【学費の違い】大学とカレッジの相場比較!

大学とカレッジでは得られる資格在学期間がそれぞれ異なるため学費にも大きな差があります。今回はそれぞれの教育機関における、留学生1年間授業料をご紹介します。

高度な学びに見合った学費University

カナダのUniversityは、学士・修士・博士号などの高度な学位が取得でき、教育や研究の質も高いため学費が高くなります。さらに、学習期間が長く、国際的な評価やキャリア価値も高いことが理由です。

特に留学生の場合、年間の学費は一般的に約20,000〜60,000カナダドル(約220万〜670万円程度)、有名大学や理工学(STEM系)やビジネス系の学部では50,000〜70,000カナダドル(約560万円〜784万円程度)を超える場合もあります

例:留学生の年間授業料目安

  • ブリティッシュコロンビア大学(UBC):約49,50064,000カナダドル
  • サイモンフレーザー大学(SFU):約38,00053,000カナダドル

コストを抑えてスキルを習得できるCollege

カナダのカレッジは、職業スキルを重視した短期間の実践的な教育が中心のため、研究設備や理論的な学術研究へのコストを抑えられるため比較的学費が安いです。

カレッジの留学生の年間学費の相場は19,000〜22,400カナダドル(約213万〜251万円程度です。大学よりも4割安く、コストを抑えたい方にとって魅力的な選択肢です。

例:留学生の年間授業料目安

  • Langara College19,13721,572カナダドル
  • Douglas College19,48522,400カナダドル

【進学目的の違い】どんな目標を持つ人が行くべき?

大学とカレッジでは、学びのスタイルや取得できる資格だけでなく、進学する人の目的も大きく異なります。

高度な専門性と将来の選択肢を広げるUniversity

大学は、カレッジと比べて在学期間が長く、高度な学位を取得できるため、以下のような目的を持つ人が多く進学しています。

学士号・修士号・博士号の取得
医療・法律・工学・ITなどの高度な専門職を目指す
大学院進学や研究職を目指す
永住権や長期滞在を見据えたキャリア形成・ビザ戦略

特に、永住権長期滞在に関しては、学士号以上の高度な学位があると申請時に有利となる場合が多く、カナダに安定して長く滞在したい人にとって、大学進学は重要な選択肢のひとつです。

短期間で実践力と新たな可能性を広げるCollege

カレッジは、カナダで即戦力となる実践的なスキルを、短期間かつ比較的安い学費で学べるため、非常にコスパの高い進学先として人気です。以下のような目的を持つ学生社会人が多く在籍しています。

学費を抑えつつ、カレッジから大学へ編入(トランスファー)する
卒業後すぐの就職を目指す
短期間で実践的なスキルを身につけたい
キャリアアップ・スキル習得・学歴アップを目的とした社会人の学び直し

特に、カレッジから大学へ編入するルートは留学生にとても人気です。学費の安いカレッジで12年次を過ごし、その後、大学の3年次に編入することで、コストを抑えつつ学位取得を目指せます。なお、最終学歴は編入後の大学の学位として認められるため、学歴面でも安心です。

なお、最終学歴は編入後の大学の学位として認められるため、学歴面でも安心です。

【ポスグラ(PGWP)の違い】卒業後の働き方が変わる

カナダ留学生の大きな魅力の一つであるPost‑Graduation Work Permit(ポスグラ)は、卒業後に最大3年間カナダで働くことができる制度です。ただし、申請できるかどうか許可期間学校プログラムのタイプ在学期間に大きく左右されます。

ポスグラ取得の基本条件

まず、ポスグラを得る上では通っている教育機関と通学期間(フルタイム学生であるか)に関して条件があります。

  •   DLI(Designated Learning Institution、公立の大学・カレッジなど)でのプログラムであること
  •   8か月以上(ケベック州は900時間以上)のフルタイムプログラムを修了していること

自分の通いたい大学やカレッジがDLI指定であるかどうかや対象のプログラムかどうか確認することが重要です

ポスグラの許可期

次に、学校やプログラムがポスグラ申請(Post-Graduation Work Permit, PGWP)の対象である場合、実際に取得できる許可期間は、大学とカレッジで異なる場合があります。

  •   修了プログラムが8か月以上2年未満:修了した同じ期間PGWPが発行されます
  •   2年以上のプログラム(学士やディプロマなど)修了:最長3年のPGWPが取得可能です
  •   修士号等高度な学位2年以上に満たなくても、最長3年のPGWPが得られる場合
教育機関 プログラム期間 PGWP取得可能か 取得可能な期間
公立大学(University) 学士:通常4年、修士:1〜2年以上 最長3年
公立カレッジ(College) ディプロマ / サーティフィケート(8か月以上) プログラム期間に準じる or 最長3年
私立カレッジ・語学学校等・DLI指定外 条件外 ×

 

さらに、トランスファー(編入)をした場合でも、DLI指定校での在学期間が8か月以上あればPGWPの申請が可能です。また、複数のプログラムを修了した場合は、その期間を合算して申請することもできます

2024年11月以降、カナダ移民局(IRCC)は 非学位プログラム(CertificateやDiplomaなど) のPGWP取得の条件に新たに「eligible fields(労働市場の不足分野)に含まれるプログラムであること」を追加しました。

つまり、学士・修士・博士といった学位プログラムはこれまで通り対象ですが、カレッジ等で非学位プログラムを選ぶ場合は、その専攻分野が政府指定の「労働不足分野リスト(CIPコード)」に入っている必要があります。

2025年6月25日に更新された分野リストでは一部プログラムが除外・再追加されていますが、2026年までの移行措置により、今後の更新状況にも注視が必要です。

【タイプ別おすすめ進学先】どっちを選ぶべき?

カナダ留学では、大学(University)とカレッジ(College)それぞれの特徴を理解したうえで、自分の目的や状況に合った進学先を選ぶことが重要です。

以下のおすすめ進学先診断を参考に、進路を検討しましょう!

カナダの進学先適性診断

以下の質問に、A・B・Cから最も近いものを選んでください。
最後に、ABCどの選択肢が多いかで、あなたに合った進学先がわかります。

Q1. あなたの最終目標は?

A. 学士号・修士号・博士号を取得したい

B. 短期間で実践的なスキルを得て早く働きたい

C. コストを抑えつつ最終的に確かな学歴も得たい

Q2. どんな学習スタイルが希望ですか?

A. 座学や研究を通して学問的な思考力を養いたい

B.プレゼンやプロジェクトを通して実践的なスキルを学びたい

C. 英語や学力をしっかり基礎から伸ばして、より高度な学問を学びたい

Q3. 学費についてはどう考えていますか?

A. 高くても質の高い教育や学位取得を優先したい

B. 費用を最低限に抑え、短期間で実践的スキルを得たい

C. できるだけ費用を抑えたいが、将来的な学位取得も目指したい

Q4. ポスグラ(卒業後の就労ビザ)についてどう考えていますか?

A. 最長3年間のポスグラを確実に取得して、現地就職や永住権につなげたい

B. 卒業後に働きたいが、長期滞在までは目指していない

C. 今は進学だけ考えていて、働くかどうかはこれから決めたい

結果診断:あなたにおすすめの進学先は?

Aの回答が最も多い人大学(University)がおすすめ!

  • 高度な学位取得
  • 永住権・専門職・大学院進学を目指す
  • ポスグラ最長3年可能

Bの回答が最も多い人カレッジ(College)がおすすめ!

  • 短期間で実践スキル習得
  • 学費を抑えてすぐに働きたい
  • ポスグラ取得も条件次第で可能

Cの回答が最も多い人カレッジ大学編入ルートがおすすめ!

  • 費用を抑えつつ最終的に学位取得
  • 英語や学力に不安がある場合のステップアップ
  • 最終的にポスグラ・学位・実践スキルをコスパよく目指せる

【まとめ】自分に合った進学先を見つけて、カナダ留学を成功させよ

今回のブログではカナダの大学(University)とカレッジ(College)の学びの内容、学費、取得できる資格、卒業後の選択肢まで様々な違いを紹介してきました。
どちらが良い・悪いかではなく、自分の目標や予算、学習スタイルに合った選択が留学成功のカギです。

カナダ専門では、現地カレッジ卒業スタッフが詳しくご希望をお伺いした上で、大学やカレッジのご提案、プログラムのご案内等を行っておりますので、ぜひ大学留学に興味がある方はLINEにてお問い合わせくださいませ。

将来のキャリアや学び方をしっかり考え、必要ならカレッジからの編入やポスグラ(PGWP)制度も活用しながら、自分に最適な進学ルートを見つけましょう!

カナダ専門では、一人ひとりのご希望を丁寧にお伺いし、大学・カレッジの比較やプログラム選びをサポートしています。
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