【親子留学体験記】カナダの高校、我が家はこうして選びました

こんにちは!2019年に、当時Grade9(中学3年生)の娘とGrade8(中学2年生)の息子、そして愛犬と一緒にカナダへ渡航し、親子で留学生活をスタートさせた母です。月日が経ち、カナダ生活は6年目を迎えました。
今回は我が家に子供達が通っていた高校をどのように決めたか、どのような中学〜高校生活を送ったかをお話いたします。
①住む街を決める
まず私たちは、住む場所をバンクーバーに決めました。バンクーバーといっても近くにいくつかの街があります。基本的にその決めた街のディストリクト(学区)の学校に通うことになります。
同時にエージェントも探していたので、問い合わせをする際に、
- 人種の偏りがあるエリアはあるのか
- 治安が悪い街はあるのか
- どの街が親子で住みやすいか、住みにくいか
- 車がなくても生活出来るのはどの辺りか
などを聞いたりしました。
その中で、話にバーナビー(Burnaby)という街の名前が多く出ていて、私も調べていくうちに、
- スカイトレイン(電車)が2つのライン通っている(Millennium Line・Expo Line)
- 駅近、バスも沢山あり、車がなくても買い物出来る
- 治安が良い
- 高校が沢山ある
- バンクーバーも近い
- 自然が豊か
などを踏まえ、この街にしようかなと考えていました。
そして、カナダ大使館で開催されたイベントに参加したときのことです。その場に、バーナビー学区の担当者がいらっしゃって、学区内の学校について直接お話を伺うことができました。学校の場所や特色、どんな雰囲気なのかなど、詳しく聞くことができたおかげで、私たちにぴったりの環境が見つかりました。
バンクーバーのすぐ隣にあるこの街、バーナビーの魅力に触れた瞬間、「ここだ!」と直感的に感じたのです。カナダでの親子留学を成功させるための大切な選択が、バーナビーという場所で決まった瞬間でした。
②バーナビー学区から高校を決める
バーナビー学区はGrade8からGrade12の生徒はセカンダリースクール(日本でいう中高一貫の学校)に通います。当時はGrade8を受け入れてくれる学校が3校のみでしたが、3校に絞られた事で決めやすかったです。
それぞれの学校の特色や規模など、バーナビー学区のホームページ(https://burnabyschools.ca/)で調べ、その学校の周りの、
- コンドミニアムやタウンハウスがあるか?家賃はどうか?
- 食料品店(Grocery Store)
- ドラッグストアや生活用品が買えるお店
- スカイトレインの駅やバス
などをGoogle mapを使って、学校近辺を調べて学校を決めました。近隣のお店などのレビューなども見たりしました。
③留学生としてセカンダリースクールに通う
学校が始まる前に留学生は何日かオリエンテーションがあり、学校のことやスカイトレイン(電車)の使い方、日常生活に必要な情報が詳しく案内されました。遠足のような楽しいイベントもあって、初めての環境でも少しリラックスすることが出来たようでした。
この時に留学生を担当するカウンセラーに会いました。何か困った事があった時は、このカウンセラーに相談出来ます。
英語力をチェックするテストがあり、学校が始まる前に結果が出ます。子供達が行ったセカンダリースクールには、ELLのクラス(留学生用英語クラス)は5段階のレベルに分かれていました。2人はインターナショナルスクールに通っていたので、少しは英語が出来た為テストの結果、ELLクラスには入らなくてよいとなり、初めからローカルの子たちと同じクラスをとる事になりました。
通っていたインターナショナルスクールでは、下の息子のクラスは日本人が多く、英語力はあるとは言えませんでした。彼も当初を振り返って、カナダに来た頃は英語力ほぼゼロだったなと言っていました(笑)そして上の娘も、ローカルの英語の会話には最初はとても苦労していました。
2人はそこから、とんでもないほど色々な事に努力しました。勉強はもちろんの事、ボランティアやスポーツ、学校内の購買で責任者として運営を任されたり、自ら進んで様々な事に取り組み、毎日忙しく積極的に活動していました。当初自分達が新入生として参加したオリエンテーションにも、数年後には日本語が話せるスタッフとして、ボランティアをしたりもしていました。ローカルの友達も増え、お泊まり会をしたり、遊びに出かけたり、英語力もすごい勢いで伸び、成績もそれに並行してどんどん上がっていきました。
それでも第一言語ではない言葉で学ぶというのは、色々な苦労もあったかと思います。何時間も何日も机に向かい、時には泣きながら、怒りながら、必死で勉強をしていました。
そして無事、下の息子も今年の6月にセカンダリースクールを卒業をし、2人の高校生は終わってしまいました。楽しい事ももちろん沢山ありましたが、コロナ禍を乗り越え、このようなものすごい努力が今の2人に繋がっています。
まとめ
とりあえず留学すれば簡単に英語が話せるようになる、海外の方が受験がないし勉強が楽、というのは違うと思います。
英語話せるだけの人は日本にも本当に沢山います。それをきちんと取得し、ビジネスに繋げていかなくてはいけません。大学に入ること、大学を卒業する事がゴールではないからです。それは外国でも日本でも同じだと思います。
高校生のうちにやっておくべき事、そして自分がどんな仕事に就きたいか、どんな事を学びたいかを、なるべく早い段階で目標を定めると、科目もそれにそった選択クラスを選ぶ事が出来るので、勉強もしやすくなるかと思います。授業で良い成績を収めれば、次の学年で希望する選択科目が取りやすくなります。
大学生になりましたが、まだまだ2人の戦いは続いています。親の金銭的な戦いもまだしばらく続きます。私のビザの関係でいつまでそばにいれるか分かりませんが、学生であるうちは勉強に集中出来るよう、精一杯サポート出来ればなと思っています。
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