【親子留学体験記】日本と違う!?カナダの高校の進路相談の現実

カナダ親子留学6年目、大学生二人の母です。
かつて子どもたちがカナダの高校生活を送っていた中で、驚いたことのひとつが、「進路相談」が日本の高校とは全然違うということでした。もちろん日本にも進路相談はあるかと思いますが、カナダではそれがもっと個別に、そして自分の意欲次第でどんどん進められる形で進んでいきます。

私は親として、実際に見て感じたことをシェアしたいと思います。

キャリアカウンセリングって?

カナダの高校では、Grade11~Grade12の2年間で「キャリアライフエデュケーション」というクラスを取ります。このクラスでは、将来についてじっくり考える時間がもらえ、先生たちとも気軽に相談できる機会があります。

ただ、最初に知っておかないとといけないのは、自分から積極的に話を聞きに行かなければ何も始まらないということ。あくまで自主性が大事なんですね。このあたりは日本と少し違うのかなと思います。

学校にはキャリアセンターがあり、専任の先生が3人ほどいて、将来の進路相談から、ボランティア活動の応募、大学アプライのサポートまで手伝ってくれます。

でも、こちらも「相談したい」と言わなければ何も動きません。
娘も息子も、最初から自分から積極的に話しかけ、すぐに先生たちと仲良くなり、必要な情報をどんどん得ていきました。

カナダの高校から大学進学に必要なスキルと情報

進学のために必要な情報とスキル、特にボランティア活動についてもカナダはかなり重視します。成績がいいのはもちろん前提ですが、それだけでは足りません。

特に留学生にとっては、最初は周りの生徒たちより遅れを取ってしまうこともあるので、すぐに行動を始めて努力を続けることが大事です。勉強が苦手だとか、英語に自信がないという理由で後回しにしてしまうのは言い訳にすぎません。

高校生活中に自分に合った勉強方法を見つけることが、将来の大学生活やその先に大きく影響します。英語のレベルが足りなくても、それを言い訳にせず、早い段階から自分に合った方法を模索することが大切です。

息子は最初、英語にかなり苦しみましたが、彼なりの勉強法を見つけて、少しずつ自信をつけていきました。そして、勉強だけでなくボランティアやインターンシップ、そしてスポーツも重視されます。これはいわゆる「extra curricular activities」で、高校生活の中でどんなことに取り組んだかが
進学において非常に大きなポイントになります。

娘と息子、それぞれ進学のために頑張った活動と成長

娘は真面目で何事もきっちりとこなすタイプ。勉強は、手を抜かずにしっかりとやるので、成績はずっと良いです。息子も、どんなに努力しても学業に関しては姉には勝てないと感じているようです。

留学してからは、最初こそ英語で困難な事もありましたが、すぐに自分に合った勉強法を見つけ、着実に実力を伸ばしていきました。また、娘はELLクラス(英語を母語としない学習者(English Language Learner)向けの英語クラス)には入った事はありませんが、留学生代表として他の留学生をサポートしながら、進学準備も順調に進めていました。

さらに、彼女はインタビューやオーディションが必要な難関ボランティアやインターン先にも見事合格し、結果を大いに残しました。彼女の真摯な姿勢と努力は周囲から高く評価されています。

一方で、息子は陽気な性格で、学校生活を楽しむことが何よりも大事だと考えているタイプです。
カナダに来てからは、積極的に色々なことに挑戦しています。彼は高校の売店の経営者代表を務めており、最初は冗談半分で「やってみようかな」と言っていましたが、いざ任されると真剣に取り組み、経営に必要なスキルを身につけていました。

さらに、彼も代表として、英語を学ぶ留学生たちをサポートする役割も担っていました。娘よりも息子の方が最初は英語に苦しんでいましたが、自分の体験を活かして他の留学生に寄り添い、サポートする立場になったことは、彼にとって大きな成長の証です。スポーツにも幅広く参加し、結果を残しており、部活でも活躍していました。

カナダの高校でのボランティア活動とその重要性

ボランティア活動をどれくらい積極的に行うかは、最終的には自分次第です。
もちろん、学校からボランティアのチャンスは提供されますが、それに参加するかどうかは自分の意欲にかかっています

息子も最初は英語力の問題もあり少し恥ずかしがっていたけれど、だんだんと経験を積むことで自分の将来に役立つ活動だと気づき、積極的に関わるようになりました。

そして、最も大事なのは、わからないことがあればすぐに聞きに行くことです。カナダの先生方は、相談を受けることを全く嫌がらず、むしろどんどん声をかけてきてくれるので、最初の一歩を踏み出せばあとはどんどん進んでいきます。

まとめ

子どもたちがどんどん自分で行動する姿を見ると、本当に成長しているんだなと感じていました。親は「勉強さえ出来れば安心」という考え方に慣れていたので、カナダの高校生活ではその枠に収まらない広い視野を持つことが求められます

娘も息子も、自分の興味を広げたり、勉強とボランティア、スポーツをうまく組み合わせたりして、
徐々に自分の道を切り開いていく過程を見守ってきました。

最終的には、どれだけ努力を続けられるかが、進学や将来に繋がる大きなカギだと改めて感じています。カナダの進路相談は、単なる「アドバイス」だけでなく、自分で動くことの大切さを学ぶ場所でもあったなと思っています。

もしカナダでの進学を考えているのであれば、この「自分から積極的に行動する」ことを心に留めておくと、より有意義な高校生活が送れると思います。

これからカナダに高校留学をする方や、今まさに高校留学中で進路を考えている方のお役に立てていれば幸いです。応援しています^^

公式LINEで
留学相談
ZOOMで
留学相談