アメリカvsカナダ|海外進学で失敗しないためのおすすめ進学先ガイド

アメリカvsカナダ

「アメリカとカナダ、進学するならどっちがいいんだろう?」
そんな疑問を抱えていませんか?

海外進学を考える際、アメリカとカナダはどちらも魅力的な選択肢です。しかし、学費や生活費、就労ビザ、治安や教育スタイルなど、意外と知られていない違いがたくさんあります。

この記事では、アメリカとカナダの留学制度を4つの観点から徹底比較し、どんな人にどちらの国が向いているのかをわかりやすく紹介します。

「費用を抑えたい」「治安が気になる」「卒業後も海外で働きたい」そんな希望を持っている方は、ぜひ最後までご覧ください!

学費と生活費の違い|アメリカ留学とカナダ留学はどっちが安い?

アメリカの生活費

海外進学を考えるうえで、費用面の違いは大きな判断材料です。ここでは、アメリカとカナダの学費・生活費・奨学金制度の違いを比較していきます。

学費の比較|アメリカとカナダで圧倒的に安いのは?

区分 アメリカ カナダ
公立大学 約11,260USD/年(約169万円) 約30,000〜35,000CAD/年(約330〜385万円)
私立大学 約41,540USD/年(約623万円) 約10,000〜29,000CAD/年(約110〜320万円)

 

  • アメリカは公立と私立ともにとても高額ですが、私立大学や有名名門大学では教育や研究環境が充実しています。
  • カナダの私立校は大学やカレッジだけでなく専門機関を含むため学費が公立より低く表示されています。しかし、それらの専門機関はPGWP対象外の場合や正式な学位がもらえない場合があるので注意が必要です。

生活費の比較|家賃・物価の違い

カナダの都市名 月額生活費の目安 特徴
トロント・バンクーバー CAD 1,200〜1,500(約10万〜13万円) 物価・家賃高め
モントリオール・エドモントン CAD 900〜1,200(約7万〜10万円) 比較的リーズナブル

 

アメリカの都市名 月額生活費の目安 特徴
ニューヨーク・サンフランシスコ USD 1,400〜1,800(約21万〜27万円) 家賃が非常に高い
中規模都市(例:ピッツバーグ・オースティン) USD 1,000〜1,300(約15万〜20万円) 比較的安定したコスト

 

特にアメリカの方が大都市の家賃が高く、食費や交通費もカナダより高めな傾向があります。

カナダ留学中の詳しい生活費の内訳については、こちらの記事をご覧ください。

👉 カナダ大学留学の費用はいくら?|授業料から生活費まで1年のリアルな内訳

奨学金・学費サポート制度の比較

比較項目 アメリカ カナダ
主な種類 ① Merit-based(成績優秀者向け)
② Need-based(家計支援型)
① 自動適用型(成績・出願順など)
② 申請型(活動実績・分野別)
③ 州政府支援制度
対象校 トップ私立大に集中
(ハーバード、MITなど)
多くの州立大学やカレッジが対象
(UBC、トロント大、セネカなど)
留学生の対象範囲 一部大学のみ(厳選・高難易度) 外国人学生専用制度もあり
支給金額 年間全額免除〜一部支援(大学による) CAD 1,000〜15,000/年程度(併用可)
難易度・申請条件 高(推薦状・エッセイ・家計証明など) 中(条件明確・書類も比較的簡単)

 

教育スタイル・カリキュラムの違い|自由度と実用性のバランス

北米の世界地図

アメリカとカナダは一見同じ学び方を採用しているように見えますが、実際によく比較してみると価値観や趣旨が異なっている場合があります。

それぞれの教育スタイル進学制度を比べて、自分に合った学び方を見つけましょう。

アメリカのリベラルアーツ教育 vs カナダの実践的プログラム

比較項目 アメリカ(リベラルアーツ) カナダ(実践的プログラム)
教育理念 幅広い教養を重視 専門性と実務力を重視
専攻選択 入学後1〜2年で選択可能(変更も自由) 出願時に専攻を決定(一部変更可)
学問分野 文系・理系問わず広く学べる 分野を絞って深く学ぶ傾向
キャリア設計 自己探求型(大学院進学も多い) 就職に直結しやすい設計

 

  • アメリカのリベラルアーツは、まだ将来の進路が決まっていない人に向いているが学び直しや進路転換に柔軟だが、卒業に時間がかかる場合があるので要注意
  • カナダの大学は、入学時点からキャリアを意識した効率的な履修設計が特徴です

カレッジから大学編入制度の違いと充実度

比較項目 アメリカ カナダ
編入制度の整備状況 州ごとに異なる、編入先の選定が複雑 州や大学と連携した明確なパスウェイ制度が整備
コスト面の利点 カレッジで学費を抑えられるが、大学編入が難しいケース 2年カレッジ+2年大学のモデルで大幅なコスト削減が可能

 

  • カナダでは「まずカレッジでスキルをつけてから大学へ進学」する進学戦略が一般的なので、コストを抑えたい人や、英語に不安がある人にはカナダの2段階進学モデルが効果的です

👉カナダのパスウェイ制度を用いた大学入学について詳しくはこちら

  • アメリカでは州ごとに制度が異なり、スムーズな編入が難しいケースもあります

授業形式・評価方法の違い

比較項目 アメリカ カナダ
授業形式 ディスカッション・エッセイ・プレゼンが中心 講義+グループワーク+実務に近い課題(ケーススタディ)が多い
評価方法 GPA制:中間・期末試験+課題提出+出席 GPA制+プロジェクト・インターン評価など実務重視
教育環境 自由な発言を重視・個人の意見尊重 現場で使えるスキル重視・協働性も問われる

 

  • アメリカでは 思考力や表現力を重視し、エッセイやディスカッション形式の授業が多い。
  • カナダ就職を見据えた実践的授業が中心で、プロジェクトやインターン評価が成績に反映される。

ビザ・就労制度の違い|卒業後のキャリアに有利なのはどっち?

ビザ

卒業後に働けるかどうか、在学中にアルバイトができるかは、留学先選びで大きなポイントです。ここでは、アメリカのOPT制度カナダのPGWP制度、さらに在学中の就労条件の違いを比較していきます。

卒業後の就労制度|OPT(アメリカ)とPGWP(カナダ)

比較項目 アメリカ(OPT) カナダ(PGWP)
対象者 F-1ビザの学生 カナダ指定校の卒業生(DLI)
就労期間 最大12ヶ月
STEM(理系)分野は最長36ヶ月
就学期間に応じて最大3年間
雇用条件 学歴に関連した仕事のみ 制限なし(関連性不要)
難易度 USCISによる審査があり取得に時間がかかる 条件を満たせば申請可能

 

  • アメリカのOPTを取得する際は就労先が学位に関連している必要があるため、「どの分野で将来働きたいか」=「大学で何を専攻するか」という視点が非常に重要になります。
  • カナダのPGWPは、学歴 → 就労 → 永住権申請(PR)というキャリア設計がしやすく、卒業後すぐに経験を積むチャンスが広がるうえ、永住権へのルートが明確なため、カナダでの就職・定住を目指す留学生にとって非常に魅力的な制度です。

在学中の就労条件の比較

比較項目 アメリカ カナダ
学期中の就労時間 週20時間まで(オンキャンパス) 週24時間まで
長期休暇中の就労 週40時間まで フルタイム勤務可(休暇中)
条件 学生ビザ(F-1)保有+フルタイム在学 DLI指定校のフルタイム学生
就労先 学内・学外(申請必須)とも可能 制限なし、学外も自由に就労可能

 

キャンパスライフ・国民性・治安の違い|安心して暮らせるのは?

キャンパスライフを楽しむ学生

留学先で安心して生活できるかは、社会の雰囲気や治安差別への対応などが大きく影響します。アメリカとカナダでは、多文化社会の成り立ちや日常生活での安心感に違いがあります。ここでは、両国の文化的特徴と治安・サポート体制の違いを比較していきます。

多文化社会の違い|モザイク型カナダとメルティングポット型アメリカ

比較項目 アメリカ カナダ
多文化社会の考え方 メルトポット(同化主義):文化を1つに溶かす モザイク(多文化共存):多様性を尊重し、多様性と公平性が価値とされる
社会の雰囲気 個人主義が強く、自立・競争が重視される 協調性と配慮が重視され、外国人にも寛容
異文化との関わり 「現地文化に合わせること」が前提になりがち 「出身文化を保ちながら共生する」ことが歓迎される

 

  • アメリカは独立心自己主張を重視する文化が強く、個人の裁量で物事を進める場面も多く自分のペースで行動したい人に向いています
  • カナダは多文化への寛容さがあり、異文化に触れながらも日本人にとって過ごしやすい環境が整っているため、安心して海外生活を送りたい人におすすめです。

治安・銃規制・差別リスクの比較

比較項目 アメリカ カナダ
銃規制 緩い(州によって銃所持が合法) 厳しい(所持は原則禁止)
犯罪率 都市部を中心に高め(銃犯罪含む) 比較的低く、留学生にも安心な治安
差別の傾向 地域差が大きい。人種・宗教への偏見も報告あり 多文化社会が前提。差別はあるが制度的な保護が強い

 

  • アメリカでは、多くの大学にDEI(多様性・公平性・包括)の専門オフィスがあり、人種や文化の違いに関する問題を相談できる体制が整っています。
  • カナダでは、留学生向けのサポートセンターやメンタルヘルス支援が充実しており、学業や生活面の不安にも丁寧に対応してもらえる環境があります。

あなたに合うのはどっち?タイプ別おすすめ

留学先選びで迷ったときは、「どんな環境で学びたいか」「卒業後にどんな進路を描きたいか」が大きな判断材料になります。学費生活費安全性サポート体制、そして将来のキャリアプランまで含めて考えると、アメリカとカナダではそれぞれに異なる魅力があります。

あなたの理想の留学スタイルには、カナダとアメリカのどちらが合うのか、特徴を比較して見ていきましょう。

留学スタイル別おすすめ(短期・長期・キャリア重視)

特徴・ニーズ アメリカ カナダ
学費を抑えたい △ 公立大なら比較的安いが、私立は高額 ◎ カレッジ→編入制度や州の支援で安く抑えやすい
生活費を抑えたい △ 家賃や物価がかなり高い。 ◯ 地方都市を選べば抑えやすい
英語力に不安がある △ 高いスコアが求められる大学が多い ◎ 条件付き入学制度(Pathway)が整っている
まだ専攻が決まってない ◎ リベラルアーツで進路変更がしやすい ◯ 専攻選択は早めだが、編入制度あり
卒業後に就職や移住をしたい △ OPT後のH-1B申請や永住権取得は難関 ◎ PGWPから永住権までのルートが目指しやすい
安心・安全な環境で暮らしたい △ 地域差あり。銃社会の懸念も ◎ 治安が良く、留学生支援も制度化されている
多文化環境で学びたい ◎ 世界中から学生が集まり、個人主義が強い ◎ モザイク文化で文化の違いを尊重しやすい

 

アメリカ留学とカナダ留学|どちらが自分に合うかの判断ポイント

\アメリカがおすすめな人/

  • 世界トップレベルの大学を目指したい
  • 学びながら進路をじっくり決めたい
  • 自由でチャレンジングな環境で自分を試したい

 

\カナダがおすすめな人/

  • 費用やビザ制度など、総合的なコスパを重視したい
  • 留学後も現地で働いたり、移住も視野に入れたい
  • 安全でサポートが充実した環境で安心して暮らしたい

 

迷ったらどうする?留学を考えている方へのアドバイス

バンクーバーの都市部の街並み

アメリカとカナダの留学は似ているようで、実は文化や学び方、社会の価値観までしっかり違いがあります。費用や専攻だけでなく、どちらの環境が自分に合っているか、安心して過ごせそうかを考えることが大切です。

自分に合った進学先を選べば、留学はきっとかけがえのない経験になります。

無料カウンセリングや個別相談の活用方法

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